

放課後少年 / ★★★★★☆☆☆☆☆ 星5コ
※平均点5 を基準に、加点、減点して評価しています。
本日は、2008年発売DS『放課後少年』の感想、レビューをしたいと思います。
『放課後少年』は、昭和50年代の町を舞台に、
友達との交流や昔懐かしい遊びを体験できる、放課後アドベンチャーです。

☆ ノスタルジーに浸ろう!本作の最大の特徴は、この世界観です。
昭和50年代の昔懐かしい風景。
当時を知っている人も知らない人も、
郷愁に浸ることができて素敵ですね。
特定の場所にはアイテムが隠れていることもあるので、
少しですが、探索も楽しめます。
少年の
学校生活を描いていることもあり、
プレイしていると、
自分の小学生時代を思い出します。

☆ 『ぼくのなつやみ』との違いは?はっきり言って、このゲームは、、
コナミが作った『ぼくのなつやすみ』ですね。
では違いはどこにあるのかと言うと、
『ぼくのなつやすみ』→釣りや虫捕りなどの
自然遊び。
『放課後少年』→メンコやスー消しなどの
文化的遊び。
こういうことになるかな。
当時のサブカルチャーがわからない私には、
「?」な部分も多いです。
昭和の雰囲気を感じる建造物や、
芸能人、アニメのポスターなど、
絵にかいたような世界は、
まるで映画のセットですね。

☆ 感動できるストーリーアドベンチャーゲームでは、感動できるストーリーは大きな利点です。
序盤は特に、ゲームをプレイしながら泣いてしまう位、
感動できるストーリーでした。
あとは、登場人物に個別に友好度があって、
会話での選
択肢によって反応が変わるのが面白いですね。
…しかし、同じネタで最後まで突っ走るため、
後半になると、その
クサさに飽きている自分がいたりして;
ラストが感動でおしまい!ならよかったのですが、
ラストが一番冷めてしまったのが残念;

☆ 昔懐かしいミニゲームメンコやスーパーカー消しゴムなどを、
実際にDSの
タッチ操作を活かして遊ぶことができます。
色んな登場人物を相手に対戦することも可能。
ですが、個人的には最初に一度遊んだきりであまりハマらなかったかな。
私が、この遊び自体に馴染みがなかったからかも;
他にも、水切りや階段の手すり滑りなど、
毎日遊ぶと上達する遊びは、
積み重ねが目に見えるので好きでした。

☆ 嬉しい時間調整本作は、ゲームプレイ中にいつでも、
時間の経過を
「ゆっくり」、「ふつう」、「はやい」に変更することが可能です。
こういうタイプのゲームでは、
この要素は重要で、色んな場所でのイベントを逃さずに、
ゆっくりじっくり遊ぶことができます。

★ 行動範囲が広がらない中盤からは、ある意味で
ルーティンワークと化してくるのですが、
そういうときに、新しいエリアが解放されるなどすれば、
刺激が生まれて楽しめますよね。
しかし、本作では、最初っから最後まで、
行動範囲がほとんど変わりません。
登場人物も、途中で増えたり減ったりもせず、
変化の乏しさが目立ちました。

★ 登場人物が多い多いと言っても、たいしたことはないのですが、
クラスメイトが10人以上いて、
最初は
誰が誰やらわかりません;主人公は相手を知っている体(てい)で話が進むので、
やや
置いてけぼりをくらいます。
同級生が多いため、身長なども似たり寄ったりになるため、
違いを認識しにくいんだと思います。
また、
男の子だけの友情物語のような部分があるので、
女性には面白さがわかりにくいかも。

★ 大人がいない違和感登場人物が多いとは書きましたが、
自分の両親と同級生くらいしか出てきません。
これって
すごく不自然です。
昔懐かしい舞台なら、もっと
世代の違う人との交流もあったでしょう。
年下の友達もいれば、面倒見の良いお兄さんがいるかもしれない。
働いている人も出てこないので、
この町に
人が息づいているという説得力が欠けています。
この問題点は、
物語に深みが生まれないことです。
同世代だけの友達ごっこで完結してしまうのは、
少々物足りなさを感じてしまいます。

★ タイミングのよくわからないミニゲームミニゲームの中にいくつか、
タイミングよくボタンを押すタイプのゲームがあるのですが、
これがよくわからないんですよね。
タイミングを計り辛いうえに、
シビアな判定なので、何度やってもなかなか上手くいきません。
プレイヤー側が、
どうして間違えたのかを自覚できないため、
上手くなりようがなく、困ってしまいます;

★ 夜の意味は??本作は、学校終わりの放課後時間と、
夕食後の夜時間とに分かれています。
しかし、夜になると外に出られず、
寝室とリビングの2か所しか行動範囲がなくなるので、
何すれば良いの??という毎日が続きます。
もう思い切って夜パートはなくしてしまっても良かったのでは??
序盤の同級生との感動的なストーリーは、
気に入っていますが、
同級生に偏った登場人物や、
多くのミニゲームがあまり楽しめなくて、
いろんな部分で
B級『ぼくのなつやすみ』という感じ。
しかし、世界観は素敵ですし、
プレイタイムが短いので(時間設定ゆっくりでも)、
サクッとノスタルジーに浸れる作品だと思います。
遊んだ時間◆8時間
☆ ゲームレビューをまとめて見るには、
ゲームレビュー一覧をどうぞ。
アマゾン:
放課後少年
- 関連記事
-
コメント